あらゆる分野で論文数が急増している中、キャリアの浅い研究者は読むべき論文をどのように判断すればよいのでしょうか? 時間の優先順位付けから、何に集中すべきかを知ることまで、この記事ではいくつかのヒントを紹介します。
1. 研究目標から考える
・あなたは何を学び、何を達成しようとしていますか? この質問に答えることで、読むべき論文を探しやすくなります。
・あなたは研究テーマを探索している段階にいますか、それとも具体的な答えを探していますか? テーマを探索しているのであれば、文献レビューを読むことから始めましょう。具体的な答えを探すのであれば、研究論文やケーススタディを対象にしてください。
2. 利用可能なリソースを活用する
・文献レビュー:文献レビューは、トピックに関する既存の研究を総合したもので、重要な論文を強調し、優れた出発点となります。
・引用データベース:Google ScholarやScopusなどのツールを使用して、キーワード、著者名、または関連論文に引用されている参考文献に基づいて論文を検索します。これらのツールは引用数も表示し、論文の影響力や潜在的な価値を示します。
3. 個々の論文を評価する
・アブストラクトを注意深く読みましょう。それはあなたの研究目標と一致していますか? 方法と結果は関連していますか?
・ジャーナルの評判とインパクトファクターを評価します。評価の高いジャーナルには、質の高い研究が掲載されることが多いです。
・著者の専門知識と所属を考慮します。著者は、あなたの分野で認知された研究者ですか?
・オープンアクセスのオプションを探しましょう。所属機関を通じてアクセスできない場合に、時間と費用を節約できます。
4. 選択的かつ効率的に行う
・すべてを読もうとしないこと。上記で説明したように、最も関連性が高く、影響力のある論文にまず集中しましょう。
・スキミングやスキャニングの技術を使って、重要な情報を素早く抽出します。AI 支援ツールを含むさまざまなツールを利用して、読みたい論文を絞り込むことができます。
・ツールを使用してメモを取り、発見を整理します。ここでは文献管理ツールが役に立ちます。実際、興味のある論文を読んだら、それを起点に参考文献や引用文献を調べれば、すぐに興味のある論文のリストができます。
・深読みのための集中時間を確保します。時間をとって読む記事をいくつか選び、定期的に深読みをする習慣をつけましょう。そうすることで、その分野についてより深い洞察を得ることができ、将来、独立して研究や執筆を行う道を開くのに役立ちます。
5. 助けはどこにでもある
・同僚や教授、図書館司書などに、自分の研究テーマについて相談しましょう。彼らの知恵と経験は、あなたの分野で最良のリソースを見つけるのに役立ちます。
・自分の分野に関連したオンラインコミュニティやフォーラムに参加しましょう。他の人が貴重なリソースや経験を共有してくれます。また、助けを求めたり、興味のある記事を共有したりすることで、コミュニティからのフィードバックやディスカッションを受けることもできます。
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この記事はEditage Insights 英語版に掲載されていた記事の翻訳です。Editage Insights ではこの他にも学術研究と学術出版に関する膨大な無料リソースを提供していますのでこちらもぜひご覧ください。