最近、投稿した論文が頻繁にデスクリジェクトされていませんか? しっかり研究したにもかかわらず、ジャーナルがあなたの論文に興味を示さないようなことはありませんか? であれば、論文を投稿するジャーナルの選び方を見直し、適切なジャーナルを見つけるために、より効率的に動く時期かもしれません。
目的と範囲の一致
まずは最も明白なことから整理しましょう。評判の良いジャーナルは、その目的と範囲から大きく外れたものを掲載したがりません。そのような論文は、読者の興味を引かず、その分野でのジャーナルの地位や信頼性を下げてしまいます。
複数の分野にまたがる論文の場合、ジャーナルの目的と範囲を一致させるのは難しいかもしれません。「この論文から最も恩恵を受けるのは誰か?」を考えてみましょう。例えば、あなたの論文が看護師向けの斬新なメンタルヘルス・プログラムについて説明しているものであれば、その研究結果が看護管理者や病院管理者に関係が深いのか、あるいはメンタルヘルス専門家に関係が深いのかを判断します。それに応じてターゲットジャーナルを選びましょう。
専門家からのアドバイス:エディテージのGlobal Journal DatabaseのようなAIを搭載したジャーナル検索ツールを使えば、このステップをより簡単に行うことができます。
ジャーナルと論文の品質の一致
論文がリジェクトされた際、「査読時の貴重なアドバイス」として、自分の専門分野のトップジャーナルに論文を投稿するよう勧められることがあります。しかし、これは必ずしも素直に受けるべきアドバイスではありません。すべての医学研究論文がNEJM、Lanset、BMJに投稿されたらどうなるでしょう。 ジャーナルを選ぶ際には、自分の研究の長所と短所、研究結果の理論的・実践的な影響を現実的に評価する必要があります。しっかりとした厳密な方法論に裏打ちされた、斬新で画期的な発見があると確信できるのであれば、トップジャーナルを選びましょう。そうでなければ、ジャーナルからの丁寧で一般的なデスクリジェクト通知のために、自分の出版プロセスを遅らせるだけです。自分の研究結果が、専門分野内外の研究者にとってどれだけ価値があるかを客観的に考えて、論文に適したジャーナルを見つけてください。
論文・研究のタイプに合ったジャーナルを選択する
執筆した論文のタイプも、どのジャーナルが掲載を検討するかに関係します。例えば、レビューや症例報告に重点を置くジャーナルもあれば、臨床試験やトランスレーショナルリサーチなど、特定のタイプの研究を好むジャーナルもあります。
もしかすると、「ジャーナルは症例報告の掲載を好まない」と聞いたことがあるかもしれませんが、これは真実ではありません。NEJMのようなトップジャーナルでさえ、症例報告にスペースを割いています。
資金提供者の要件を満たすジャーナルを見つける
資金提供者、特にオープンアクセス運動を支援する資金提供者は、どのジャーナルに論文を投稿するかに大きな影響を与える可能性があります。例えば、記録バージョンを公開する必要があるか、オープンアクセス論文にもクリエイティブ・コモンズ表示(CC BY)ライセンスが必要かどうかなど、資金提供者の要件を理解する時間を設けましょう。
適切なジャーナルを賢く見つけましょう!
上記の条件が難しすぎて、ナビゲートしきれなくなっていませんか? ジャーナルを候補に挙げるとき、いくつの点に留意しますか? テクノロジーを賢く利用して、論文に適したジャーナルを探す時間を節約しましょう。例えば、エディテージのAI搭載ジャーナルファインダー(無料)を使えば、出版社全体で43,000誌以上の評判の高いジャーナルから、あなたの論文に最も適したジャーナルを絞り込むことができます。また、すでにジャーナルが決まっている場合、このジャーナルファインダーを使えば、名称やISSNでジャーナルを検索し、その評判や実際の論文に適しているかどうかを確認することができます。
結論
研究者を食い物にして手っ取り早く儲けようとするハゲタカジャーナルだけではなく、ジャーナルの数は年々増加しています。2024年だけでも、Springer-NatureがNature Citiesを、Wileyが American Society of Neuroimagingと共にClinical Neuroimagingを創刊しています。そのため、論文に適したジャーナルを見つけるのに、過去の経験や同僚の推薦に完全に頼ることはもはやできません。優れたジャーナル検索ツールの助けを借りながら、ジャーナルについて自分で調査し、出版までの道のりを加速させましょう。
この記事はEditage Insights 英語版に掲載されていた記事の翻訳です。Editage Insights ではこの他にも学術研究と学術出版に関する膨大な無料リソースを提供していますのでこちらもぜひご覧ください。