前回の記事では、エディテージ・グラントの中身と、告知から審査終了までの舞台裏をご報告しました。後編の記事は、グラント授与式セレモニーの模様をお伝えします。
エディテージでは、審査を通過してグラントを授与された皆さんと、応募してくださった皆様を讃えるため、エディテージ・グラント授与式&ミニシンポジウム・パーティーを招待制で開催しました。多分野にわたる研究者の皆様と、科学技術政策に携わる専門家の皆様、科学ジャーナリストの皆様が集いました。
楽しんでもらいたい!皆さんのネットワーキングを促進
今回、総合司会・進行を務めたのは、エディテージのマーケティング部、岩田です。「エディテージ・パーティ、始まります!」の掛け声をスタートに、アイスブレイク・トークで会場を盛り上げます。
今回のイベントは、若手研究者の方々をアカデミアを紹介するだけでなく、若手の皆さんとシニア研究者の皆さんがネットワーキングできる機会を作ることも大きな狙いの一つ。ゲストの皆様が仲良くなって、楽しい気持ちで帰っていただけるよう、スタッフ一同工夫を凝らして企画をしました。
サプライズゲスト登場!圧巻のパフォーマンス
実はイベントには特別な仕掛けが。オープニング・アクトで、ヒップホップアーティストである、HOME MADE家族のKUROさんがサプライズ登場!
KUROさんは、実はカクタスの代表、湯浅の高校時代からの大親友。授与式に来てくれた人たちに驚きを届けたい!冒頭からあたたかくて親密な雰囲気の会したい!というスタッフの想いを汲んで、今回特別に参加していただけることになったのです。客席から立ち上がって舞台に上がったKUROさん、夢を追う若手研究者の皆さんのエールのようなメッセージが詰まったオリジナル曲、「君だけの…」と「HIP HARP」を披露していただきました。
審査員の皆さんによるグラント授与式スタート
KUROさんの歌声に背中を押されて始まった授与式、審査員の岸村 顕広さんが壇上に上がりました。はじめにグラント審査を通して感じたことを語っていただき、岸村さんのナビゲートでRunners-up(次点)を受賞した15名の方をご紹介。
受賞者の皆さんは、会場に来ていただいた受賞者の方は壇上へ、そしてオンライン参加の受賞者の方をスクリーンに表示し、すべての方のお名前を読み上げました。岸村さんが受賞者の皆様を称え、総評をコメント。
そして、とうとうエディテージ・グラント授与式。受賞者5名のうち3名の方は会場に駆けつけていただき、2名の方は海外在住のためオンラインでご参加でした。順にお名前を呼び、壇上に上がっていただくか、スクリーンに顔を映し出します。
エディテージチームでは今日のために、姉妹ブランドで研究プロモーション支援を行うImpact Scienceの制作チームと協力して、受賞者の方全員の研究テーマを解説する1分動画とインフォグラフィックを作成していました。
受賞者のご登場とともに研究のサマリー動画を会場のスクリーンに放映。ゲストの皆さんの大きな拍手を受けて、壇上に上がった審査員の早野元詞さんが一人一人の受賞者の方へ審査の講評とあたたかい応援コメントを語ってくださいました。受賞者の皆さんが、研究テーマへの想いと受賞の喜びコメントをしていただき、全員で記念写真を撮影しました。そして、最後に審査員の原山 優子さんから、すべての申請者の皆さんと、受賞者の皆さんにむけた、はなむけのコメントをいただきました。
アーティストと研究者が語り合う、新感覚トークセッション
若手研究者の方々がキャリアを切り開く上で、同じような壁を乗り越えてきた先輩たちの経験はきっと役にたつに違いない!そんな想いから、休憩を挟んだ後半でトークセッションを開催しました。
ゲストは審査員の岩崎渉さん、隠岐さや香さん、そしてミュージシャンのKUROさん。カクタスの代表、湯浅がMC務め、「壁を突破する〜 研究者とアーティストは、壁をどう突破し、オリジナルな存在になれるのか」というトークテーマでディスカッションを行いました。若手研究者の方々が直面する壁を、今研究の最前線にいる中堅の研究者の方々はどう突破してきたのか。そして、自分の直感と才能を頼りに音楽シーンでキャリアを切り開いてきたミュージシャンと、研究者の間に、共通点はあるのか?
笑顔と笑いが飛び交うディスカッションの中で、一人一人の若手研究者の方々が、オリジナルな存在として独自のキャリアを進む中で、人生のヒントになるような言葉がたくさん飛び出したセッションとなりました。
あたたかいつながりを作るイベントを終えて
ネットワーキングセッションでは、参加者の皆さんがじっくり関心のある課題について語り合う場面がたくさんみられました。パーティーで出会った人たちが情報を交換し合ったり、受賞者同士で共同研究のアイディアを話し合って、これから一緒に研究をする可能性ができたと喜ぶ方もいらっしゃったり。
参加していただいた皆様がお祝いムードを盛り上げていただき、とても温かい雰囲気のイベントになりました。参加者の皆様、本当にありがとうございました。
審査員の皆様、お時間を割いて申請していただいた若手研究者の皆様、イベントで受賞者に拍手を向けてくださったゲストの皆様の様子を拝見し、研究業界を支える人たちの、あたたかいつながりの大切さを改めて実感した次第です。
今後はさらにパワーアップしたエディテージ・グラントをご案内できるよう、頑張って準備を進めさせていただきます。