Editage Grant 2025の応募開始が4月1日に迫ってきましたが、この記事では昨年から実行委員を務めているくもMさんに、応募のポイントや応募者の方からよくある質問についてお話を伺いました。

くもMさん経歴
くもM
サイエンスコミュニケーター
奈良県を中心に子どもたちの学びが楽しいものへと変わるような実験教室、サイエンスショーを開催している。また、YouTubeチャンネル「Science Talks TV」ではくもM LABという企画で、全国の研究者にインタビューをしている。
―昨年も多くのお問い合わせが来ていたかと思いますが、全体を見て応募者の方に伝えたいことはありますか?
くもM:まず、一般的な研究助成金に応募された経験のある方が多いせいか、募集要項には書かれていない図や表、形式についてなどの細かい点についての質問が多い印象がありました。
応募をご検討中の皆様にご安心いただきたいのは、Editage Grantでは、フォーマットについては厳しく指定しておりません。要項で指定しているルールさえカバーしていただければ、4000字程度のエッセイとして、図や表などを使用し、自由に表現してください。
―なるほど。では、応募資格について多い質問はありますか?
くもM:はい、国籍や居住地についてのご質問を多くいただきました。本助成金は、エディテージの日本マーケットで行われているため、日本在住の方であれば、国籍、永住か留学中かなどは問いませんし、日本人の方であれば、留学中でもご応募可能です。昨年は海外に留学中の日本人研究者のご応募もたくさんありました。
ただ一点、応募条件は比較的緩いですが、公平性の観点から、受賞時にはお名前やご所属、研究情報を公開させていただきます。もし発表前の研究内容だったり、一部公開が難しかったりする場合は、事前に個別相談していただけると良いかと思います。実際、昨年の受賞者の中にも相談させていただいた方が何名かおられます。
―毎年多くの留学生の方にもご応募いただいていますよね。続いてはどのような質問が多いですか?
くもM:申請する際に気をつけたいことについて2点ほどあります。まず、応募フォームの発表論文数の範囲についてですね。どこまでを数えたら良いのですか?という質問が多いですが、応募するエッセイの内容に関連するかどうかに関わらず、ご自身がこれまでに発表したすべての論文数を記入していただきたいです。この論文数には、共著や和文総説も含まれます。
次にエッセイの作成時のフォーマットやルールの質問もよくいただきました。まず、語数制限としては、 日本語は4000字、英語は2000wordsが上限ですが、引用文献、図や表内の文字はカウントしなくても大丈夫です。また、その他フォーマットについては太字や下線の使用、図表の挿入、カラーの使用も可能です。ただ、図や表があまりにも多くなってしまい、すごいページ数のエッセイをご提出される方がいますが、あくまで図や表はエッセイの補足として使用してください。
―ありがとうございます。比較的自由度が高いのでそこらへんが書かれていないからかご質問があるんですね。では、その他選考などのよくある質問はありますか?
くもM:みなさん留学や国際学会などの予定もあるため、インタビューの日程や方法についての質問もよくいただきます。今回のインタビューは2025年8月以降、オンラインで実施します。言語は日本語・英語どちらでも可能です。選考を経てインタビュー対象となった方には順次連絡をさせていただき、改めてインタビューの日程調整をさせていただきます。
―その他応募者の方にお伝えしたい点はありますか?
くもM:受賞後のお話になるので、少し気が早いですが、研究期間や助成金の使用用途の制限はありません。振込先も特に指定はなく、採択者と所属機関で相談のうえ決定できます。この用途の制限がないことが、このエディテージ・グラントの最大の特徴でもあるので、国際学会やネットワーキングなど、他の助成金では使えない用途にもぜひご利用ください。皆様のご応募心よりお待ちしております。
―ありがとうございました。応募のポイントを押さえ、しっかり準備を進めてください。皆さまのチャレンジを応援しています!
