「顧客価値をデザインするクリエイティブ・マーケティング」を研究分野とし、立命館大学・経営学部経営学科の教授を務める金 昌柱先生に、ご利用いただいているAI英語論文執筆支援ツールPaperpalについて、よく使っている機能やその使用感についてのお話をうかがいました。金先生がすべての研究者にPaperpalをおすすめする理由とは? ぜひご覧ください。
金 昌柱教授プロフィール
立命館大学経営学部経営学科教授
イギリスのカーディフ大学ビジネススクールで戦略マーケティングの修士課程修了後、大阪市立大学で経営学研究科のグローバルビジネス専攻の博士課程を修了。商学博士。(株)イズミヤ総研の客員研究員を経て2010年4月からは立命館大学経営学部助教、2013年4月からは同准教授、2019年4月からは同教授を務める。韓国のソウル国立大学日本研究所や、アメリカのウェスタンミシガン大学ハワースビジネスカレッジで客員研究員を務めた経験も持つ。
立命館大学における2023年度大学教員の評価・報奨及びグッド・プラクティス表彰制度にて「全学的視点からの教育研究行政等の評価・報奨(研究・交流・教育の国際発信力を通じた次世代研究大学構築への取り組み)」、2023年度経営学部研究成果表彰制度にて「研究成果(論文)の国際発信・優秀賞」を表彰。また、国内外の学会への参加もし、2022年にはKorean Scholars of Marketing Science(KSMS)にて「2022 KSMS Best Conference Paper Award」、2024年には韓国流通学会にて「2023流通研究・最優秀論文賞」も受賞。
Paperpalのリライト機能が時間短縮にとても役立っています
立命館大学・経営学部経営学科の教授を務め、忙しい毎日を送っていると思いますが、金先生は普段どのようなスケジュールで活動しているのでしょうか?
金 私は朝型なので、7時くらいには研究室に来ます。授業の時間割との兼ね合いや、昨年からは学部の役職もあるため会議なども多いので、それによっても変わるのですが、だいたい7~9時は自分の時間として使えるので、そこで集中して作業するようにしています。その日何もなければ、そのまま集中して1日中仕事に専念することもできますし、良いタイムマネジメントができているのではないかと。といっても、これだけ長い時間座っていて成果がこれだけかと、がっかりすることも多いんですけどね。基本的にまずはメールの対応から始め、意外と時間がかかるのでそれが終わってから優先順位をつけて作業しています。それが論文の作成のときもあるし、他の業務や雑務になってしまうこともあります。
いろいろとやることが多い中で、Paperpalを使うことで時間短縮の役には立っていますか?
金 はい、とても役に立っています。特に4月に機能がアップグレードされて、最近更に効率がよくなってきていますね。Paperpalにはいろいろな機能がありますが、私がよく使っていて、これからも活用したいと思っているのはリライト(書き換え)機能です。論文を書く際、方法論に何を書くかはだいたい決まっているのですが、1から書くと意外と時間がかかります。また、たとえ自分の論文であっても過去の論文をそのまま使うと自己剽窃になってしまいます。しかし、類似した方法論や分析手続き、統計的なツールを使った過去の自分の論文を参考にして文章を下書きし、それをPaperpalのリライト機能でリライトし、問題ないか自分で見て確認し、ときには表現を変えるなどすることで、時間の短縮と作業の負担を減らし、かつ剽窃を防止することができています。統計的な用語はどうしても決まってしまい、最終原稿でSimilarityチェックをすると高くなってしまいがちですが、リライトし、それでも対応できないときは自分で直接手を入れるという形ですね。このSimilarityのハードルをいかに乗り越えるか、それが私がPaperpalを使用する大きな理由となっています。
なるほど、表現のしかたを変えるうえでPaperpalのリライト機能が役に立っているのですね。
金 はい。また、私はプロジェクトリーダーをすることが多いのですが、その場合、方法論と結果は私が書くことになります。その際にもPaperpalのリライト機能があるから書きやすくなり、時間的な負担も減るため、次の論文に取り組みやすくなっているというのもメリットですね。業績を深めるうえで、Paperpalが大きく貢献してくれていると思います。
論文執筆のハードルをPaperpalが大きく削減
Paperpalがあることで、論文が書きやすくなっているということですね。
金 もうひとつ、よく活用しているのが、Paperpalのトリム(単語削減)機能です。ジャーナルによっては論文の文字数の制限がものすごく厳しくて、投稿後編集委員会から文字数を減らしてくださいというところもあります。自分ひとりで論文を書くのであれば、ターゲットジャーナルで決められている文字数を意識して書けばいいのですが、共同研究の場合は、Aさんには何文字で、Bさんには何文字でと割り振らなければなりません。特に自分がプロジェクトリーダーになった場合には、人数が多かったりするとその設定をする負担も大きく、他の研究者に文字数を減らしてくださいとはなかなか言いにくいですし、減らしてもらってもうまくいかないこともあります。であれば、自分のところの文字数を減らしてしまうのが早いのですが、そんなときにトリム機能は非常に便利です。パラグラフ単位でやらないといけないので、論文全体で文字量を減らそうとすると、何回も繰り返す必要があり、ちょっと時間がかかるのが難点ですかね。もっと長い文字量で対応してもらえれば、さらに負担は減ると思います。
たとえばファイル丸ごとアップロードできて、オリジナル文章からトリム後にどれくらい文字量が減ったかが、トリム後の文章と同時に表示されればベストですね。トリム後の文章も正確度は高いのですが、表現や意図が変わってしまわないかという心配もあるので、チェックしやすい形にしていただけるとうれしいです。
貴重なご意見をありがとうございます。
金 それと、英語の校正機能(Language)もやはりよく使っていますね。論文だけでなく、最近はEmailの機能もあり、私は重要なメールを送るときには、自分が書いたものをLanguageでリアルタイムに校正してもらってから送っています。
これまで、論文を修正する際には、そのたびにエディテージさんに出して校正をお願いしていたのですが、戻ってくるまでは一定の時間がかかってしまいます。でも、今は修正がそれほど多くないのであれば、PaperpalのLanguage機能で校正し、提出してしまうようになりました。そのほうが時間的にも早いし、やりとりの負担も緩和されます。ですので私のやり方としては、まずは論文を書いて投稿する前にエディテージの英文校正サービスに出して、ネイティブに論文全体を校正してもらいます。そのうえでRevisionとなった場合に、プレミアム英文校正サービスであれば何度でも校正してもらえるのですが、ほんの少しの修正であればもう、PaperpalのLanguageで校正をして出すという流れです。
すごくいいなと思うのは、「この文章をこう変えたいのだけれど自信がない」といった際に、以前であれば知り合いの大学教員や、ネイティブの方に確認をお願いしていたのですが、何度も頼むのは申し訳ないし、精神的な負荷もありました。それがPaperpalのLanguage機能を使うことで、精神的に負担がなくなり、気軽に使って提出することができるようになり、とても助かっています。
今では論文執筆にPaperpalはなくてはならない存在に
ありがとうございます。Paperpalを非常に使いこなしていただいている金先生ですが、そもそもPaperpalを知ったきっかけは何だったのでしょうか? また、先生の方から、学生さんや院生さんにもPaperpalを勧めていただいているとうかがったのですが。
金 はい、私がPaperpalを使う前までは、論文の執筆にサポートは要らないと思っていたし、校正はいくらでもエディテージさんに頼めばいいと思っていました。ですが確かエディテージさんからのメールを見た際に、Paperpalのことを知り、ふと使ってみようと思ってインストールしてみたところ、前述したようにとても使いやすく、これは便利だと。最初は英文校正の機能だけを使っていたのですが、リライト機能の良さに気づき、その後にトリム機能の良さに気づいて、今では当たり前のように使っている感じです。
そして、うちの大学院ゼミではもう、Paperpalを使わないと研究者としてはおかしいというくらいになっています。卒業生や他の大学の先生にも、私と仕事をするならPaperpalを入れてねと。共同研究の際、文章を校正せずに渡すのが当たり前のようなところがあって、自分もかつてはそうしていたのですが、プロジェクトリーダーをやってみると、それが良くないことに気づきます。それを1回Paperpalで校正することで、文法的に問題がなくなり、すごく読みやすくなるんです。負担が全然違いますので、私は最近、必ずチェックしてから送ってくださいと言っています。Language機能の提案を見ることによって、次回はそのミスを減らすようになったり、英語の構造などについても勉強になるのでおすすめですね。
ぜひこれからもPaperpalをご活用いただき、その良さを多くの方に伝えていただければうれしいです。本日は貴重なお話をありがとうございました。
Paperpalは、リアルタイムに言語と文法を修正するための提案を行い、著者がより良い文章をより速く書くことを支援するAIライティングアシスタントです。プロの学術編集者によって強化された何百万もの研究論文に基づいてトレーニングされており、機械的なスピードで人間の精度を提供します。