学術・医療情報・テクノロジー関連のソリューションを扱うグローバル企業のカクタス・コミュニケーションズが、研究者のメンタルヘルス全般に注目した大規模アンケート調査を開始しました。知の創造の最前線にいる研究者は、ほかの職業と比べてみても、きわめて熾烈な競争を強いられる環境下で、大きな不安とストレスにさらされながら活動しているケースが多いと言えます。学術界におけるメンタルヘルスは、最近、学術誌や個人のブログで大きく取り上げられるようになっているテーマです。しかし、このテーマに関する世界レベルでの研究は、ほとんどないのが実情です。
この調査は、メンタルヘルスを提唱する現役研究者たちの協力を得て、複数の言語で実施されます。調査の目的は、研究生活の光と影を浮き彫りにして、研究者はどのようなときに喜びや充足を感じ、どのような面にストレスや不安を感じるのかを知ることです。また、研究者が現在どのような支援を受けているのか、そして大学や研究機関から今後どのようなサポートを期待するのかについても探ります。
調査の開始にあたり、カクタスの共同創業者 /CEO のアビシェック・ゴエル (Abhishek Goel) は次のように述べています。「この 17 年間、研究者たちの出版活動を支える中で、出版という 1 つの研究プロセスに限っても、研究者たちが大きな不安と向き合っているのを目の当たりにしてきました。研究者コミュニティのプラットフォームであるエディテージ・インサイトでは、研究者たちの個人的な体験談を紹介していますが、孤立、落胆、不安といった問題に関するテーマが頻繁にシェアされることに驚いています。これらの問題は、十分に語られていないばかりか、重要な問題として世界レベルで取り上げられていません。私たちは、この調査を通じて研究者たちに発言の場を与え、研究機関の管理者、助成委員会/テニュア委員会、出版社、そして家族さえもが十分には目を向けていないと思われる、研究生活の実態について発信する機会を作りたいと考えています。私たちは、この調査結果を機に、学術界におけるメンタルヘルス関連のディスカッションが活発になり、育成や支援体制の整備が進み、研究者がそれぞれの専門分野で活躍して世界の進歩を力強く率いていけるようになることを願っています」。
カクタスは、研究者と接点のある大学や研究機関をはじめとするさまざまな組織に、調査パートナーとしての参加を呼びかけ、研究者に健全な状態をもたらす要因に目を向けていることを示すよう働きかけています。パートナーになった組織は、調査結果をいち早く知ることができます。
このグローバル調査は、国連の持続可能な開発目標 (SDGs) に沿った取り組みであるカクタス・ファウンデーションの大規模かつ重要な活動であり、研究者が成長して、研究を通じて社会的なインパクトを生み出せるよう支援するものです。
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