一生残る論文だからこそ、質の高いグラフィカルアブストラクトを提出したい~千田篤医師(東京医科歯科大学医救命救急センター)にインタビュー

日々、数えきれないほどの論文が発表されている中、自身の研究を幅広い読者にとって魅力的で興味深いものにするにはどうしたらよいでしょうか? そこで役立つのが「グラフィカルアブストラクト」です。グラフィカルアブストラクトは、主要な発見を簡潔な図形式で表現した視覚的なアブストラクトで、科学論文のアクセシビリティと理解力を高めることを目的としています。今回は、エディテージで新たにスタートした「グラフィカルアブストラクト制作サービス」をご利用いただいた千田篤医師(東京医科歯科大学医救命救急センター)に、使用した感想やサービスの魅力についてお話をうかがいました。

千田篤医師プロフィール

東京医科歯科大学医救命救急センター 医局員

東京医科歯科大学医局員、助教。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科医歯学系専攻を修了後、同大学での非常勤講師を経て現在は東京医科歯科大学にて医局員勤務。研究分野は統計科学、生命・健康・医療情報学、ライフサイエンス、救急医学など。

ジャーナルからの要求があり、グラフィカルアブストラクトを作成

いつもエディテージのサービスをご利用いただき、ありがとうございます。先生は論文をコンスタントに書かれていらっしゃいますが、何か理由はありますか?

千田 医者の仕事のひとつとして執筆しています。年間3本ぐらいのペースで書いています。状況によっては家に持って帰って書くこともあるのですが、あまり家族の評判が良くないので(笑)、もっぱら勤務時間中に論文を執筆しています。

その論文執筆の際にエディテージのサービスをご利用いただいているわけですが、これまでの英文校正サービスに加えて、今回初めて、グラフィカルアブストラクトのサービスを使っていただきました。そのきっかけは何だったのでしょうか?

千田 きっかけは、論文を投稿しようと思っていたジャーナルに、グラフィカルアブストラクトを要求されたからです。それまでは、プロにFigureをお願いしたことはありましたが、グラフはほとんど自分で作っていました。おそらくプロの目から見たら、フォントの間隔など、きちんとできていないところがたくさんあったと思います。データを図式化する作業はできても、イラストを自分で書くことはできないので、今回のグラフィカルアブストラクトはプロに任せてみようと思いました。

千田医師のご依頼によりエディテージが作成したグラフィカルアブストラクト
千田医師のご依頼によりエディテージが作成したグラフィカルアブストラクト

なるほど。今回グラフィカルアブストラクトのサービスを使われてみて、どのような感想を持ちましたか?

千田  実は正直なところ、あまりクオリティは求めていませんでした。ジャーナルに求められたから依頼してみたという感じなのですが、でき上ったものは自分が求めていたレベルよりも遥かに良くできていて、十二分に満足するものでした。何より、できあがるまでのスピードがとても速かったです。4日くらいで初稿ができあがってきましたし、価格もそれほど高くなかったので、とてもありがたかったです。

論文を提出するだけで作成してくれるのがとても便利

ありがとうございます。「思ったより安かった」という声はよくいただいています。ちなみに今回は2Dで注文されたと思うのですが、2Dと3Dのどちらにするか悩まれたりしましたか?

千田 今回のものに関しては地に足のついた臨床研究だったので、誇大な印象を与えることを避けたいと考えており3Dはまったく考えませんでしたが、もうちょっと基礎的な研究とか、自分の主張を強く世間に伝えたいという時などには3Dも考えたかもしれません。今回の臨床研究は、あまり余計な派手さはない方がいいと考え2Dにしました。

もし今後、3Dのグラフィカルアブストラクトが必要な際にもぜひお声がけください。

千田 そうですね、今後もグラフィカルアブストラクトの作成についてはぜひお願いしたいと思っています。やはりグラフィカルアブストラクトの作成も、ある程度論文を理解している人にお願いしたほうがいいですね。今回のグラフィカルアブストラクトも、特に何も補足説明せずに論文から勝手に作ってくれたので、すごく楽で、本当に良かったです。

そこがエディテージのサービスの売りで、打ち合わせや下書きが不要で、エディテージの場合は論文をきちんと理解して作成しますので、そこを良かったと思っていただけたのはうれしいです。このグラフィカルアブストラクトのサービスは、社内にある論文出版後の研究成果をプロモーションするチームがあるのですが、そこが今まで培ってきた画像やビデオを製作する技術を使っています。

千田 それはすごいですね。今回、私がグラフィカルアブストラクトを求められたのは、専門救急医として続けるのにここに1回は出さないといけないという、登竜門のようなジャーナルなのですが、今後も多くの救急医の皆さんがここに論文を出すことになると思います。その際に、私と同じようにグラフィカルアブストラクトを求められたら、このサービスを利用するといいのではないでしょうか? 論文は一生残るものなので、そこに入っているグラフィカルアブストラクトがきちんとしたものでないと、セルフブランディングの観点でマイナスになってしまう気がします。私もまたグラフィカルアブストラクトが必要な際は、ぜひお願いしたいと思います。

本日は貴重なご意見をありがとうございました。


エディテージのグラフィカルアブストラクト制作サービスは、あなたの論文とターゲットジャーナルをお知らせいただくだけで、投稿ガイドラインに合わせたグラフィカルアブストラクトを制作しますので、イメージの制作が不慣れな方やお時間のない方、また研究発表後により多くの方の目に触れるようにしたい、と考えている方は、ぜひこの機会にサービスをご検討ください。

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グラフィカルアブストラクト制作サービス
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この記事を書いた人

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