Paperpalのリサーチ機能で、査読者からのフィードバックに対応して、論文を修正する方法を理解する

Addressing Peer Review Feedback and Mastering Manuscript Revisions with Paperpal

文章を評価する方法としての査読は、5世紀の古代ギリシャにまで遡ります。学者たちは互いの研究について議論し、批評し合っていました。このような非構造的で非公式な慣習から、17世紀にロンドン王立協会の『Philosophical Transactions』によって、編集者による出版前の査読が開拓されました。

査読のプロセスは、テクノロジーの進歩と、透明性と効率性への要求の高まりにより、進化し続けています。注目すべき変化として、オープン査読、出版後査読、分散型査読、AI支援などがあります。しかし、今もこれからも、学術的な研究を適格な専門家による厳格な評価に委ねるという基本原則は変わりません。

目次

査読はさまざまな要素を含みます!

査読は、研究に必要な「厳しい愛」と言えます。しかし、現実的に論文の著者は、論文を修正し、査読のコメントに答える、というプロセスを楽しんでいるわけではありません。それが改善のチャンスだとわかっていても、建設的な批判を冷静に受け入れる心構えを身につけるには、時間と練習が必要です。この感情的な動揺に加え、査読者からのフィードバックに対する返答を書くのには、いくつかも課題が伴います。

  • 査読者のコメントは曖昧であることが多く、著者が具体的な懸念や提案を理解するのが困難になります。
  • 査読者によって視点や解釈が異なることがあり、相反する、あるいは矛盾するフィードバックにつながることがあります。
  • 査読コメントへの対応には時間がかかることがあり、特に修正に追加の分析、実験、大幅な書き直しが必要な場合はなおさらです。
  • 査読コメントへの対応に十分な経験がない著者は、適切なトーンや言葉を使うのに苦労するかもしれません。特に若手研究者や英語が母国語でない著者は、回答を明確かつ簡潔に表現するのが難しいと感じるかもしれません。

査読者からのフィードバックへの対応:従うべきステップ

以下の提案に沿った段階的なプロセスに従えば、査読プロセスをスムーズに進めることができます。

  1. コメントを読んだら、一旦それは置いておきます。すぐに返事をし始めると、感情に流されてしまうかもしれません。
  2. 1~2日後にコメントに戻ります。各コメントを注意深く読み直してください。
  3. コメントを整理します。パターン(共通する懸念点、あるいは異なる懸念点)を探し、ポイントを見逃さないようにします。複数の査読者が同じ懸念を表明している場合は、まとめて回答することができます。
  4. 回答の下書きを作成し、アイデアや考えを1か所にまとめます。言語や構文に注意を払わずに、アイデアや考えを積み重ねます。
  5. その間、提起された主要な懸念事項(追加の実験、図、表、または文章)に引き続き取り組みます。
  6. 下書きを見直して修正します。すべての側面がカバーされ、見落としがないことを確認します。回答は明確かつ率直に。シンプルにすることが効果的です。
  7. 必要に応じて根拠を示します(公開された研究を引用し、データや図表を提供します)。
  8. 礼儀正しくしましょう。自分の間違いを認め、批判を受け入れる姿勢を持つこと。査読者の時間と労力に感謝し、正しい方向を示してくれたことにも感謝しましょう。同時に、理不尽な要求がなされていると感じたら、礼儀正しく自分の主張を貫いてください。

査読者からのフィードバックを効果的に処理するためのヒントとコツ

すべきこと

  • 身構えることなく、フィードバックを注意深く客観的に読みましょう。
  • 査読者の時間と労力に感謝しましょう。
  • 査読者から指摘された各点に回答しましょう。
  • 同意できない指摘に対しては、丁寧で根拠のある反論をしましょう。
  • 修正箇所を簡単に識別してナビゲートできるようにしましょう(修正箇所を別の色で強調したり、行番号を使用したりします)。

してはいけないこと

  • 批判を個人的に受け止めず、仕事から自分を切り離してください。
  • 慎重に検討することなくフィードバックを無視したり却下したりしないでください。
  • 否定的なコメントに対して、感情的または攻撃的に反応しないでください。
  • 指摘された核心的な問題に対処せずに、表面的な変更だけを行わないでください。
  • フィードバックにどのように対処したかを説明せずに再提出をしないでください。

査読者のフィードバック例とその回答方法を見てみましょう。

Reviewer: The language in the introduction could stand to be tightened throughout.
(査読者:イントロダクションの文言は、全体的にもう少し簡潔にした方がいいと思います。)

Author Response: The entire manuscript has been carefully edited. As a result, the clarity and readability of the manuscript have been improved.
 (著者の回答:論文全体を注意深く編集しました。その結果、論文の明瞭さと読みやすさが改善されました。)

Reviewer: The sentence (P7, L33) appears to contradict the authors’ findings… 
(査読者:この文章(P7, L33)は著者の調査結果と矛盾しているように見えます。)

Author response: Thank you for bringing this to our attention. We apologize for the oversight. We meant __ instead of ___.
 (著者の回答:ご指摘ありがとうございます。見落としをお詫びいたします。___ ではなく __ を意味していました。)

Reviewer: The study would benefit from additional experiments on ____. This will strengthen the findings. 
(査読者:この研究は、__に関する追加実験が有益と思われます。そうすることで、調査結果がより強固なものになるでしょう。)

Author response [if you disagree]: Thank you for your thorough review. Your feedback was instrumental in improving the quality and strength of the study. The focus of this study was on __. Unfortunately, carrying out the suggested experiment is beyond the scope of the present study. We would like to point out that ___ has been amply demonstrated in the literature (ABC et al. 2022). 
(著者の回答[同意できない場合]:詳細なレビューをありがとうございました。あなたのフィードバックは、本研究の質と強度を向上させるのに役立ちました。本研究の焦点は___です。残念ながら、提案された実験を実施することは、本研究の範囲を超えています。___は文献で十分に実証されていることを指摘したいと思います(ABC et al.2022)。)

Author response [if you agree]: Thank you for your thorough review. Your feedback was instrumental in improving the quality and strength of the study. You rightly pointed out a pertinent gap in our study. As suggested, we performed the additional experiments and have incorporated the new findings in the Results (P5, L3 to L24), Discussion (P8, L5 to L20), and a newly added figure (Fig. 5). 
(著者の回答[同意する場合]:詳細なレビューをありがとうございました。あなたのフィードバックは、本研究の質と強度を向上させるのに役立ちました。私たちの研究における適切なギャップを的確に指摘していただきました。ご提案いただいた通り、追加実験を行い、新たな発見を結果(P5、L3~L24)、考察(P8、L5~L20)、および新たに追加した図(Fig.5)に盛り込みました。)

大切なのは、オープンマインドで査読プロセスに臨み、プロフェッショナルな態度で対応し、フィードバックを建設的に利用して研究の質を高めることです。

査読フィードバックをマスターする:Paperpalのリサーチ機能の活用

Paperpalは、世界中の百万人もの研究者に信頼されている研究者中心のAIアカデミックライティングアシスタントです。最近、学術論文の執筆を効率化する新機能「Research」を導入しました。この機能では、質問に対し、研究に裏付けされた回答が提供され、ユーザーは執筆中に引用ライブラリに参考文献を保存することができます。その結果、執筆中にタブやツールを切り替える必要がなくなります。

このAIリサーチファインダーは、執筆プロセスを加速し、研究者の生産性を高める可能性を秘めています。査読者からのフィードバックへの対応にはどう役立つのでしょうか? 例えば、査読者から自分の研究の一部を簡略化、拡大、検証するよう求められたとします。あるいは、異なる査読者の異なる視点を調整し、理想的な方針を決定するのに苦労しているとします。

査読者への回答を書く際にこのリサーチ機能を取り入れることで、Paperpalはガイドとして機能し、回答をサポートする最新の検証済みリサーチを簡単に見つけられるようになります。

査読コメント対応のプロになる

査読は、出版前にその学術研究の妥当性と正確性を保証し、論文の完全性と質を維持するための重要な品質管理メカニズムです。査読コメントに効果的かつ効率的に対応するには、練習と経験が必要です。著者は、指導者に指導を求めたり、執筆ワークショップに参加したり、回答戦略の改善に関するリソースを参照したりすることができます。出版社や学術機関も、著者が査読プロセスをうまく管理できるよう、サポートやトレーニングを提供しています。さらに、Paperpalのような研究者専用のAIライティングツールを使用することで、プロセスを効率化し、自信を持って論文を修正し、ゴールまでの道のりを早めることができます。


Paperpalは、リアルタイムに言語と文法を修正するための提案を行い、著者がより良い文章をより速く書くことを支援するAIライティングアシスタントです。プロの学術編集者によって強化された何百万もの研究論文に基づいてトレーニングされており、機械的なスピードで人間の精度を提供します。

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この記事を書いた人

エディテージはカクタス・コミュニケーションズが運営するサービスブランドです。学術論文校正・校閲、学術翻訳、論文投稿支援、テープ起こし・ナレーションといった全方位的な出版支援ソリューションを提供しています。

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