修士論文や博士論文の執筆は大変な作業であり、多くの学生が執筆の妨げや作業の後回しに悩まされています。その過程には、スキルや知識だけでなく、論文執筆に対する持続的なモチベーションが必要です。ここでは、論文執筆のプロセスを通して、論文執筆へのモチベーションを見つけて維持するのに役立つ8つの方法を紹介します。
１．モチベーションが上がらない理由を知る
単に書くことを避けているだけなのか（先延ばし）、それとも本当に興味がないのか（モチベーションの欠如）を理解することが大切です。先延ばしとは、終わらせたいのに書くのが遅れてしまうことで、モチベーションの欠如とは、論文を書くことに全く興味が持てないことです。違いを知ることで、適切な解決策を見つけることができます。モチベーションが上がらないからといって書けないわけではなく、ただ楽しくないだけかもしれないということを覚えておいてください。
２．外発的動機と内発的動機を認識する
学問の道のりの初期段階では、就職の見込みや評価といったものが、論文を書く動機になるかもしれません。これらは外発的な動機付けです。時間が経つにつれて、これらの動機は効果が薄れてくる可能性があります。そのため、自分のテーマに対する真の情熱や好奇心、自分の分野で変化を起こしたいというような、内発的な動機付けを育むことが重要です。このような内発的な動機付けに切り替えることで、論文執筆への活力を長期間維持することができます。
３．執筆計画を立てる
定期的に論文執筆に時間を費やすことで、最初の抵抗を克服できるようになります。自分の作業について計画を立てて考えることで、次のステップが楽になります。気がつけば20分以上執筆している日もあるかもしれません。論文執筆が進むにつれて執筆時間をより長くする計画を立て、各章を完成させるための目標を設定しましょう。
４．自分を追い込まない
論文執筆に行き詰まるのはよくあることです。これらの課題を不可能な障害と見なさないでください。イライラしたり自信がなくなったりしたら、数日間休みましょう。その後、指導教官やメンターに相談し、課題について話し合い、効果的に進める方法を見つけてください。
５．毎日論文に取り組む
論文執筆に関連する作業に毎日15～20分費やすようにしましょう。これには、読書、調査、アウトライン作成、その他の準備作業が含まれます。これらの作業は、約束の待ち時間や通勤時間、あるいは料理中など、1日の中での短い休憩時間に組み込むことができます。
６．論文執筆のモチベーションが変化することを理解する
論文執筆のモチベーションは常に同じというわけではなく、時間の経過とともに変化することを理解しましょう。執筆意欲は、研究のさまざまな段階や生活の変化によって異なってきます。モチベーションは上がったり下がったりする可能性のあるものだと知っておくと、適応しやすくなります。モチベーションが下がっていると感じたら、大きな目標ではなく、小さな、実行可能な部分に集中しましょう。
７．定期的にモチベーションを充電する
体を元気に保つために休息や食事が必要なように、論文執筆のモチベーションもリフレッシュする必要があります。精神的、創造的エネルギーを高めるようなことをしてください。同僚と話したり、ワークショップに参加したり、リラックスできる趣味に没頭するのもよいでしょう。自分のモチベーションレベルを常に意識し、それをリフレッシュさせるための行動をとります。そうすることで、燃え尽き症候群を防ぎ、論文執筆のペースを一定に保つことができます。
８．自分を励まし続ける
「年末までに論文を仕上げる」「今週はたくさんの作業を終わらせる」といった励ましの言葉を繰り返すことはとても効果的です。このようなアファメーション（肯定的な自己宣言）を定期的に口にすることで、エネルギーを集中させ、論文執筆のモチベーションを維持することができます。
忘れてはいけないのは、書ける量は日によって変わるということです。たくさん書ける日もあれば、あまり書けない日もあります。重要なのは、大まかなアイデアや雑多な考えであっても、とにかく書き続けることです。完璧を求めるあまり書くことを止めてしまわないようにしましょう。研究者が執筆経験について語るポッドキャストを聴くことなども、執筆活動に刺激となり、モチベーションを高めるのに役立つはずです。
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